ピーナッツにかかる手間
先週、毎年恒例のピーナッツ掘りをしました。
今年はスタッフのSさんが参加したいと申し出てくれたので戦力アップで大助かり。
さてさて、今年は去年よりも少し多めに植えてもらったのですが、
掘ってみたら実の付きがけっこう良くて大豊作でした。
ピーナッツを自家栽培で作り始めてからもう何年になるでしょうか?
ビスコッティ専門店になってからだから…
かれこれ10年近くなるでしょうか?
私の母がピーナッツが好きで、自分で食べるように少しだけ作っていたのが始まり。
うちの畑でもピーナッツが作れるのなら、ビスコッティのフレーバーにピーナッツを加えよう!
という事で材料として作ってもらう事になったのです。
ピーナッツって国産物だとかなりお値段もよくてとても手が出せないのよね。
そんなピーナッツをフレーバーに加えられたのは、お母さんが畑でピーナッツを作ってくれているおかげなのです。
畑を耕して、
種をまいて、
時々様子を見る?
見ても何もしない?
ほったらかし農法だからね。
病気なんかにかかった時だけは対処するけど、
それ以外はこれといって特になにもせず、ピーナッツの力に任せています。
そして収穫。
収穫はちょっとした作業です。
まず、実の付きかげんを見て、いつ収穫をするのか判断するのが大切。
まずは実のでき加減。
ここ数年は枝が枯れてから収穫したので実が蔓にくっついておらず、
ほとんどが土の中に残ってしまってました。
なので収穫作業はもっぱら土を掘り返してのピーナッツ掘り。
いやはや、この作業はとんでもなく大変なのですよ。
なので、ここ数年の大変さを教訓に今年はちょっと早目に枝が枯れる前に収穫をしようという事になりました。
そしてお天気。
うちの畑は土が重たいのでちょっと雨が続くと土が湿って重たくドロドロになってしまうのです。
だから収穫の日を決めるのはお天気がとっても重要。
でもこの季節は秋の長雨のせいで毎日降ったりやんだり
「もう雨で重たいなんて言ってられないよ!」
と言って小雨や雨上がりでドロドロのなか収穫作業をする羽目になる事が多いのです。
今年も天気予報をみて、曇りの日に予定を立てていたのですが、
前日の夜中に土砂降り、当日は小雨が降ったりやんだり。
「もう、予定組みなおすのが面倒だ!ドロドロでもやってまえーーー!!!」
結局今年もでしたか…
さて収穫ですが、
実のほうは少し緑色のものもあったけれど、しっかり蔓に実がくっついていました。
という事で、今年の収穫は収量が多かった割には短時間で終える事が出来ました。
と、これで終わりではないのです。
この後すぐに収穫したピーナッツの泥を洗い落とす作業をしなければならないのです。
今年は収量が多かったので洗いの作業も、はぁ~もう大変でした。
今度は洗いを楽できる工夫を何か考えないと…
そして洗ったピーナッツは天日で乾燥させます。
ここでも問題が。
収量が増えてしまったので干し網や干す場所が足りない!
しかも秋の長雨でずうっ~とジメジメ。
これではせっかく大変な思いをして収穫したピーナッツがダメになってしまう!
まあ、場所がないなりに工夫してあっちこっちに吊り下げて、
どうにかこうにか順調に乾燥しています。
この後、カラカラに乾燥したらオーブンでローストして、
外殻と剥いて、薄皮を剥いて、
やっと使える状態になります。
このピーナッツは来年1月からの季節限定ビスコッティになります。
市販の国産ピーナッツでは材料としては到底使えないお値段。
だけど自家栽培でたっくさん手間をかけて愛情たっぷり、
他のビスコッティに比べると奇跡のフレーバーかもしれないな。
そんな素敵な「季節限定ピーナッツバタービスコッティ」
是非たくさんの方に食べて欲しいな。
雑然とした畑の中、ピーナッツの苗の一角
ところどころ里芋やネギの苗も混ざっているな。
ピーナッツの苗を引き抜く!
実が一緒についてきた!
ドロドロ畑にピーナッツ
今年たっくさんとれました。
長時間の洗い作業は腰にきます!
ドロドロがきれいになった
軒下はピーナッツだらけ。
工房の他に実家の軒下でも干しています。
あ~、いっぱいいっぱい手間をかけて、
本当に愛しいピーナッツちゃん。