ブルーベリーの味って?
8月からの季節限定ビスコッティは『ブルーベリー』です。
誰でも知っているフルーツですが、実はブルーベリーってそんなに一般的に食べるフルーツじゃないからどんな味だかイメージできなかったりしますよね。
庭でブルーベリーを育てている私でも生のブルーベリーはそんなにたくさんは食べないので、ブルーベリーってどんな味かな?とたまに思ってしまいます。
よくあるブルーベリーのジャムやヨーグルトだったら好きな人は食べていて味も想像できると思うのですが、
ブルーベリー味のお菓子を目の前にしてどんな味だかって想像するのが難しいと思うんです。
ビスコッティは水分量の少ないお菓子なので、フレーバーに使う素材のジューシーな風味などはとっても表現しにくいです。
だからフレーバーの具材となる素材は味の強いものじゃないと食べたときに風味が感じられないんですよ。
ブルーベリービスコッティに使っているメインの素材はアメリカ産のドライブルーベリーです。
このドライブルーベリー、食べてみると???
「ブルーベリーってこんな味だっけ?」という感じです。
つまりブルーベリーの味があまり強くないんですよ。
ワイルドブルーベリーの方が味が濃いのは分かっていたのですが、ワイルドブルーベリーは小粒で小さすぎる気がしたので、あえて普通のブルーベリーを選んでいます。
でも、普通のドライブルーベリーでは味が弱くて物足りないので、軽く刻んだところにブルーベリー果汁を加えて味に厚みを出しています。
ブルーベリー果汁は、工房で栽培しているブルーベリーをミキサーにかけて使っているんですよ。
まあそれでもブルーベリー感たっぷりな焼き上りという訳にはいかないんですけどね。
ドライブルーベリーをメインの具材と言ったのは、サブの具材もあるからなんです。
そのサブの具材は『レモンピール』です。
レモンピールを入れることによってレモン味になる訳ではありませんが、レモンピールを入れることによってブルーベリーの果実感がアップしたのです。(私の個人的感覚です)
ブルーベリービスコッティなんだから当然、具材のすべてをブルーベリーにしたほうが良いだろう思ってレシピを作っていた事もありました。
でも、味の弱いブルーベリーを多く使うよりも弱い味を補う具材(レモンピール)と一緒に合わせたほうが実際には味のメリハリもあって美味しいビスコッティになりました。
と、こんな経緯のある『ブルーベリービスコッティ』
新しくて美味しいフレーバーを作るのに、いつもジタバタしています。
パッケージを見ただけでは分からない、ほんのちょっとの手間暇をかけて作っています。
是非たくさんの方に食べて頂けたらと思います。