マカロンと私

来週末のカフェイベント用にマカロンを焼きました。
最近しばらく焼いていなかったので超久しぶりです。
私がマカロンを焼くようになったのは、まだお店を始める前で
製菓学校に通っている頃でした。
学校の授業でマカロンの作り方を習ったのでしたが、その作り方とその味、
強烈な甘みとねっちりとした食感に衝撃を受けました。
こんなお菓子が世の中にあるのかーーーーー!
おフランスのお菓子はやっぱシャレてるの~。
その頃はまだ巷にマカロンは出回っていなかったので、興味心でマカロン作りに励みました。
嬉しい事に、お客様や友達、たくさんの方から「リサの作るマカロンはおいしいね~」
という声をいただき結構一生懸命作ったのを覚えています。
お店開業からしばらくは焼菓子全般を販売してたのですが、バター不足を機にビスコッティ専門店に転進しました。
それ以降マカロンを作る機会もなくなりました。
実は私、マカロンはそれほど好きなお菓子ではありません。
もちろん初めて食べた時の衝撃は忘れられないし、
パリでマカロン職人さんが作ったマカロンは文句なくおいしい、
でも私が基本的に好むお菓子とはちょっと違っているのだと思う。
最近素材について色々調べたり、生産者の方と実際に話をしたりする機会を設けたりしてます。
私の作るお菓子はなんなのか?どうあるべきなのか?
まだまだ探求中だけど、その中で素材感というのはとても重要なキーとなっていると思います。
昔私が作っていたマカロンは、砂糖を大量に使うから強烈に甘いし、見た目を可愛くするために着色料も結構使っていました。
それらは、今私が考える作りたいお菓子ではなくなってしまいました。
マカロンを喜んで食べてくれる人は多かったし、
マカロンは作らないの?という声に応えたいとは思ってたけど、
昔のマカロンをつくる事はもうないと思う。
なので、今の私が作るマカロンはどんなのだろう?
と考えつつ今回マカロンを作ってみました。
レシピ自体を大きく変えることは出来なかったので、完全に満足のいくものではないのですが、
今の私で作れるマカロンを一生懸命作ってみました。
着色料はどうしても使いたくなかったので、見た目がなんとかましになるショコラ風味にしました。
卵白はいつも購入している近所の養鶏場の大木さんの卵
砂糖と粉糖はビート糖
アーモンドパウダーはごく普通の市販品
ココアはオーガニックココア
表面のトッピングはカカオニブ
フィリングは、自家製のミックスベリージャムとビターチョコのガナッシュ
見た目はあまり重視出来ませんでしたが、味の方はマカロンらしく、そしてもちろん美味しく出来上がりました。
これからもマカロンを作る機会はめったにないと思います。
そんな私がつくるマカロン。
今週末のカフェイベント「ココユタカフェ」にお出ししますので是非食べに来ませんか。