工房でお待ちしてます

駅から遠く、バスが通る通りからも外れて、閑静な?住宅街の中の行き止まりの道沿いにあるココユタの工房。
普通の木造2階建て一軒家なので『お店』と言えるような外見は一切ありません。
そんな辺鄙な場所にありながら、以前はなんと工房で販売もしていました。
その頃は工房の1室を売り場スペース兼作業場としていたのですが、
段々と注文が増えて、出荷の荷造りが多くなって、常に商品や箱が山積みになっている状態になってしまったので、
やむなく定期的な工房販売をやめることになってしまいました。
定期的には販売していないけれど、ネットで注文して工房に受け取りにいらっしゃるお客様や、ご近所で散歩をしていてたまたまお店を見つけて買いに来て下さったお客様など、なんやかやで工房販売してたりします。
お客様がいらした時にはテラス側から事務作業部屋にて対応させて頂いているのですが、
特に販売用の案内も出してないので、大抵の方が玄関から「ピンポーン」とやってきます。
まさかお客様とは思っていないものだから、誰だろう?と玄関を開けるのですが、
そこには全く知らない人が…
「あの~、お菓子買えますか?」
「あ、はい!お菓子あります!」
「ちょっと待っててください。家の前のテラス側からお願いします!」
テラス側の窓を開けてガラガラ~
「すいません、部屋の中は土足厳禁なんです。ここからでお願いします。」
「正面の棚にあるのが商品になります。」
棚は結構離れた場所にあるので手に取って見ることが出来きません!
「すいません、見づらいですね。気になる種類をお取りします。」
といった会話を毎回繰り返しています。
なんかこの接客はどうなんだよ!
ひどいじゃないか!
といつも自問自答してしまう情けなさです。
でもまあ、実際工房は販売用のお店ではないし、日々の作業を優先すると接客のオペレーションがおろそかになってしまうのもしょうがないといった実情です。
そんな情けない接客を少しでもマシになるように、商品のボードを作ってみました。
お客様がテラスの窓口にいらしても全種類の商品がよく分かるように、
定番、季節、和風ビスコッティそれぞれの説明が一目でわかるように工夫しましたよ。
並んでいるビスコッティを手に取って見ると、下から具材の説明と写真が現れます。
自分は毎日ビスコッティを焼いていて、フレーバーごとに何が入っているかは当たり前のように分かっているけど、
お客様はフレーバー名で味を想像するのだから「抹茶」とあれば抹茶の味以外は想像できないですよね。
実際にはフレーバー名には含まれていないものも入っている。
「抹茶」には大納言甘納豆が入っているし、「しょうゆ」にはあられが入っている。
だから写真や説明書きがあれば分かりやすいかな?と思って…こんなボードを作ってみました。
だからと言って工房販売に力を入れていく訳ではないのですが…
案内の看板などは未だに何もないままなのですが…
前よりもほんの少しだけお客様に申し訳ないな~という気持ちが弱まりました。
なので、良ければ、機会があれば、辺鄙な場所ですが、工房に買い物に来てください。
念を押すようですが、改善されたとはいえ、未だに普通の店舗とは程遠いです。
それでも良ければ是非
「工房にいらして下さい!」