微妙な違い
暑い暑い毎日が続いていますが、そろそろ秋の気配が漂ってきているのかな?
なんて感じるのはお花でも虫でも空でもなく、ビスコッティの焼き加減が変わってきたから。
いつも同じ材料で作っているビスコッティですが、季節の変化で同じように仕込んでも同じようには焼きあがらないのです。
それはきっと、気温だったり、湿度だったり、仕入れている材料の季節による個体差であったり…
だから同じように焼いていてもなんか違う焼きあがりになってしまったりすると、季節が変わるんだなぁ~と感じる。
とは言え、お客様に販売している商品なのでいつも同じサイズで同じ味で焼き上げたい!
だから同じにするためには基本の配合を微妙に変える必要があるんですね。
味は変わってしまってはダメなので、本当に微妙にです。
1gとか2gとか。
そんなに微妙で変わるのか?と自分でも思うのですが、思った以上に変わります。
そんな微妙な違いを調整している製造の仕事はまさに職人技。
製造修行中のスタッフもこの微妙な違いが分かるよう、そして調整できるように日々精進しています。
もちろん私もまだまだ日々精進です。
目で見てもはっきり分からなかったり、触ってもほとんど同じだったりするもの
ほんのわずかな違いを見極めて精巧なものを作り上げる。
職人ってやっぱりすごいよなぁ。
いつの日か、ビスコッティ職人としてそんな素晴らしい匠になりたい。