じとじとジメジメと嫌～なこの季節。

ビスコッティにとってもこの季節の湿気は大敵です。

 

焼き上げるときに2度焼き、3度焼きして、なるべくカリッと乾いた歯ごたえのある食感に仕上げるよう努力していますが、

連日雨が続いて湿気に勝てない時にはちょっとしっとりしてしまう事もあったりします。

また、しっかり乾燥焼きされているビスコッティでも、袋から出してほんの少しの時間でもこの季節にはあっという間に湿気てしまい残念な食感になってしまう事もあったりします。

 

先月の事ですが、スタッフの一人がビスコッティを家で食べたときの事を話してくれました。

「ちょっと湿気り気味だったのが気になって、トースターで焼き直して食べたらとてもおいしかった。」

「お客さまにもこの食べ方を紹介してはどうでしょう？」

という提案をいただいたので早速スタッフみんなでミーティングしました。

 

温めなおしたら当店のビスコッティならではの食感が戻ってくるという事は分かっているけど、

じゃあ具体的に何をどうすればいいの？それをどういう風に伝えればいいの？

という事をスタッフみんなで話し合いました。

 

提案をしてくれたスタッフのやった方法はトースターで温める方法。

とりあえずスタッフ全員自宅のトースターで設定や時間を計って試してみることにしました。

トースターがない方のために、電子レンジやフライパンなどで代用できるかも試してもらいました。

我が家のトースター。

ごく一般的なものだと思っていましたが、最近は温度調整ができるタイプなどもあるらしいことが分かりました。

我が家の電子レンジ。

500wか600wかどっちが一般的なんだろう？

電子レンジで温める場合にはお皿に乗せて。

実はこのお皿がくせ者で、レンジにかけるとお皿も一緒に温まってしまうのでビスコッティが冷めにくい事が判明しました。

 

みんなのお試しの意見を持ち寄ってまとめた結果、こんな感じになりました。

トースターで１～１分半加熱

電子レンジ500wで30秒程度（600wの場合20秒）

どちらの方法もしっかり冷ましてから食べる

 

今回色々な方法で温めなおすという事を試してみて、

「電子レンジは固くなりすぎてきっとダメだろう」と思っていたのに、

思いのほか焦げずに水分だけいい感じに抜けて食感がよみがえったことに驚きでした。

まあ設定と時間が重要なんだろうと思いますけどね。

温めなおして、熱々のまま食べると実はふわふわ食感でいつも食べているビスコッティとは全く別食感なんですよ。

好き嫌いはあるかもしれませんが、ホカホカふわふわビスコッティも是非試していただきたいです。

スタッフの中にはこのふわふわビスコッティが好みという人も結構いました。

 

皆さんにお伝えする方法をどうしようかと皆で悩みました。

最初はミニカードにして商品につけようかという方向で用意をしていたのですが、

紙物が増えてしまう事や、補足的な食べ方説明なので皆様に必ずしも必要ではない情報なのではないか？

という事で、いつもお客様に書いてるお手紙の『ココユタのタネ』の中で紹介することにしました。

 　

6月の『ココユタのタネ』で紹介しています。

湿気ていなくても温めなおしたらいつもとちょっと味わいが違うので是非1回試してみてほしいです。

 

今回スタッフの一言からみんなで話し合って、試して、意見を出し合って、お客様へ届くことを想定して、一つの形を作り上げました。

正直言ってこんな事は初めてです。

ずっと一人でお店を切り盛りしてきたので、何をするにも私主導。

だからスタッフから提案があったことや、スタッフ全員が意見を出し合って作り上げたこと、

私にとってとても感慨深い事でした。

これからのお店作り、益々楽しくなっていきそうですよ。

楽しみですね。

工房の裏庭のアジサイ。

ジメジメとした嫌～な気分を吹き飛ばす美しさですよね。