8月からの季節限定ビスコッティは、『ブルーベリー』です。

スタッフから「ブルーベリーの旬っていつなんですか？」と聞かれました。

「今です！まさに今！」

そういえば、生のブルーベリーって普通の人が日常的に食べる果物じゃないですよね。
だから旬って言われてもあまりピンとこないのかな？
夏の果物と言えば、スイカとか、メロンとか、桃とか、ぶどうとか…
色々あるのだけど、どれもジューシー過ぎてビスコッティの具材には向かなかったんです。
そんな中、ブルーベリーは旬が真夏、味も酸味があって、ドライに出来る、夏のビスコッティはこれしかないでしょう！
とは言え、ドライブルーベリーを具材に入れただけでは見た目も味もブルーベリー感がイマイチでした。
色々考えて、ドライブルーベリーをベースに酸味の強いレモンピールを合わせることにしました。
ブルーベリーの味がはっきり分かる人もそんなに多くないですよね。
ドライブルーベリーだけでブルーベリーを十分感じてもらえるだろうか？
う～む、ドライだと果汁のジューシー感は感じられないので、どうしても果実味が弱くなってしまいます。
そこで少しでもブルーベリー感が出るように一工夫、ドライブルーベリーを荒く刻んで生のブルーベリーをミキサーにかけて作ったピューレを少量染みこませています。
ドライブルーベリーが少ししっとりして果実味がアップするし、刻んでピューレを加えたことで具材が柔らかくなってビスコッティの生地と合わせた時に、生地にもブルーベリーの風味が広がっていきます。
まあ、それでも生のブルーベリーのような果実味は感じられないのですけどね…（　＾ω＾）・・・
加熱加工したビスコッティだけど、少しでも季節感を感じてほしくてひと手間かけて作っています。

今年は梅雨の雨が少なく、毎日カンカンの日照りで、収穫時期を迎えた庭や畑のブルーベリーの実がしわしわで困っています。
なんとかジューシーで美味しい実になるように、毎日せっせと水やりをしています。（例年だったらこんなに水をあげることはなかったんですけどねぇ）
 

収穫したブルーベリーは、ビスコッティ用のピューレに使って、ルバーブと一緒にジャムを仕込んで、クリスマスのチーズケーキのベリーソースに使う予定です。
何に使うにせよ、出来がイマイチだったにせよ、自家栽培の収穫物は特別で、最後まで大事に大事に使いたいですね。