進化しています
毎年この時期になるとマロンパイを焼いています。
気候が変わってきていて農作物がいつものように出来ないこの頃、よい栗をゲットするのも大変になってきました。(;^_^A
今年もなんとか無事に栗を入手出来て栗の渋皮煮を仕込むことが出来きました。
思えば開業当時から毎年秋には栗の仕込みを大量にしてきたなぁ~。
途中販売用には作らなかった時期もあったけど、ほぼ毎年この栗のパイを焼いてきたんだなぁ~と思うとなんか感慨深いです。
こんなに長く作り続けてきて、ずっと同じ作り方か?というと実は少しずつ工夫しておいしさアップしてきているのですよ。
栗の仕込み方を工夫したり、
焼く時に入れる型を変えてパイの締りを調整したり、
上にかけるアイシングの配合を変えたり、
ファンの皆さんは変化に気が付いているかどうか分かりませんが、毎年変わらず楽しみにしてくれて、美味しい美味しいと言って喜んでくれるという事は、満足してもらえているのかなと勝手に思っています。
この栗のパイ、『まるごとマロンパイ』と銘打っているので栗が1粒まるごと入っているのですが、実は去年からパイに包む時には半割にして1粒を包むように変えました。
というのも、実は2年前に渋皮煮を仕込んだものの中で実が崩れてボロボロになってしまったものがあって、これじゃあ商品にならないからといって自分用にくずれたのもを寄せ集めて焼いたんです。
それを食べてみたら、なんとも驚きの美味しさでした。
渋皮煮の煮た汁とアーモンドクリーム、パイ生地、崩れた渋皮煮が一体となって、より複雑で濃厚な味だったんです。
ああ、栗がまるごと一粒そのままだと栗とパイの一体感はそれほど高まらないのだなと思いました。
とは言え、すべての栗を煮崩れさせるのは難しい。
それならば敢えて粒のままの栗を半分に割ってパイの中に入れたら少しは一体感が高まるのでは???という事で今のスタイルになりました。
栗を半割にするのは他にもメリットがあって、すべての栗が同じ大きさではないので、大きめの栗と小さめの栗を半分ずつ組み合わせる事で大体同じサイズに焼き上げる事が出来るようになりました。
そんなこんなの『まるごとマロンパイ』今年も美味しく焼きあがっています。
仕込み量に限りがあるので数量限定です。
他にも19周年企画第2弾として、今の時期だけ栗のクグロフやフィナンシェを販売しています。
どれも秋に食べたい焼菓子です。是非この機会にどうぞ。
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