ジャムに夢中
最近パン焼き生活を始めましたが、焼いているパンはシンプルなパンがほとんど。
そこで、パンをどうやって食べようか考えるのに毎日夢中です。
まあ食事として食べるパンは、サンドイッチにしたり、サラダや卵と一緒に食べるのが定番なのですが、食事パンの後の〆の甘いパンや、おやつとして食べるパンには甘いジャムを合わせて食べるのがお楽しみなのです。
そこで、今ある材料で作れるジャムをあれこれ作っています。
実家の庭にあるレモンの木
以前ほどたくさんの実はならなくなったけど、そのぶん1個のサイズはかなりの大きさ!
私の手のひらよりも大きいくらい!
このレモンでレモンカードを作りました。
「レモンカードって何?」
レモンカードはイギリス伝統のクリームでスコーンとやパンなどに付けられているものです。
レモンと砂糖の甘酸っぱさと、卵とバターのコクが特徴的なクリームです。
レモン果汁と卵とビートグラニュー糖を合わせて湯煎でじっくり炊き上げます。
無農薬レモンなので表皮もすりおろして一緒に炊いています。
炊きあがったらバターを加えてよく混ぜて出来上がり。
シンプルな材料と作り方なので、その味は材料の質と作り手の技量で決まりますね。ドキドキ
甘さも好みで作れるのですが、酸っぱいのが苦手な人もいるので酸っぱすぎず甘すぎず、多くの人が楽しめる味を目指します。
きれいな黄色になりました。
この黄色はレモンの色というより卵の色。
うちの工房で使っている卵は近所の養鶏場の大木さんの卵なのですが、一般的なものより黄身が濃い色なのでレモンカードもこんな色。味も濃厚なのでレモンカードの味わいもちょっと違うかな?
パンに付けて食べるつもりで作ったのですが、ふと思いついてビスコッティに付けてみた。
アーモンドビスコッティにクリームチーズとレモンカードの組み合わせ。
いや、これなかなかの絶品ですよ!
あともう1種。
「なんか甘くて濃厚なパンが食べたいな~。」
なんて思ってて、果実から作るジャムだと甘味はあっても酸味が爽やかで濃厚な甘さとまではいかないな。
じゃあねっとり濃厚と言えばチョコレート?キャラメル?
チョコレートのシーズンはもう終わりな感じなのでキャラメルのジャムに挑戦しました。
お菓子に使うキャラメルはいつも手作りで作ってます。
じゃあそのキャラメルをベースに、甘さと濃度を調整したものを作ればよいのかな?
若いころフランスを旅行した時に自分土産に買ってきたお気に入りのポワロン(銅鍋)でキャラメルを炊きます。
空焚きして熱くなった鍋にグラニュー糖を少しずつ入れて溶かしていきます。
グラニュー糖が全部溶けて程よいキャラメル色になったら生クリームを一気に入れてかき混ぜます。
この時鍋の中は200℃以上、生クリームの水分で熱々の水蒸気が上がるのでやけどに注意です。
そして、一緒に合わせるのは自家製の練乳。
こちらは鍋に材料の牛乳とビートグラニュー糖を入れて、弱火でひたすら好みの濃度まで炊き続けます。
その2種類のソースを合わせてできたのが、このキャラメルミルクジャムです。
キャラメルは苦くて、練乳は甘い。
どのくらいの加減で合わせるのかは作った人次第ですね。
普段は苦めが好みの私ですが、今回はストレスのせいか甘~いのが食べたくなっています。
昔子供のころに食べていたミルクキャラメルの味、懐かしいな~、もっと食べたいな~、
という味を目指して作りました。
厚切りのトーストにバターをたっぷり塗ってしみこませて、
キャラメルジャムをたらっと垂らして食べる!
う~ん、この食べ方、一度やってみたかったのだ~!
こちらも、ついでと言っては何ですが、ビスコッティにつけて食べてみました。
なんと!これもかなりおいしい!
合わせたのはアーモンドビスコッティ。
冬の季節限定に、キャラメルナッツというビスコッティを作っていますが、
それよりもキャラメルがソースな分、キャラメルナッツが生きています!
「生キャラメルアーモンドビスコッティ」
是非皆さんにも試してもらいたいです。
定番かもしれませんが、こちらも
ちょっとほろ苦なマーマレードなので、卵とバターがリッチなデニッシュ系のパンによく合います。
私の大好物のジャムとパンの組み合わせです。
これからもしばらくは、パンとジャムの研究?を続けていこうかなと思っています。
まあそれは仕事じゃなくて自分の趣味ですけどね。
皆さんも楽しいパン食ライフをお送りくださいね。