甘さじゃなくて美味しさなんです。

春は柑橘の季節!
今年はレモンが不作だったり、ネーブルオレンジの出来もあまりよくなかったり…
出来がイマイチとはいえ、この季節は柑橘がいっぱい堪能できるビタミン補給シーズンですね。
柑橘がたくさん採れるこの季節はジャム作りにも勤しんでいます。
焼菓子の工房を始めて、焼き菓子屋なのにジャムを作る様になったのは、
シーズンで食べきれないほど収穫したフルーツをなんとかしたかったから。
だから儲けが出せるほどは製造していないし、せっかく作るのなら自分が食べたい美味しいと感じるジャムにしたかった。
最近世の中に出回っているジャムは、健康志向なのか低糖のものが多い気がする。
でも私の作るジャムは保存できて美味しいを目指して作っているので、糖度は結構高めの50%
果物が1Kgだったらおよそ500gの砂糖が入っている感じかな。
でもこのパーセンテージはあくまで目安。
その時ごとに材料の果物の味は違うから、50%のお砂糖を一度に入れてしまうのではなく、
40%くらいで煮てから味見をして、それから砂糖やレモンを加えながら美味しいを探ります。
だからジャムの味を決める最後の煮詰めには結構な手間をかけているのですよ。
ジャムを商品として出しているのに糖度計を使わないのか?って。
はい、すいません。
糖度計は使っていません。
単純に甘さだけを均一化するのであれば糖度計は有効なのでしょうけど、
私が求めるジャムは“甘い”ではなく“美味しい”なんです。
”美味しい”の中には、甘さだけでなくて、酸味や苦み、渋み、うまみなんかも含まれています。
それらを合わせてちょうど良いバランスになった時”美味しい”になるような気がします。
だから糖度計には頼りません!
なあ~んて、糖度計を使うのが単に面倒だったりするのかもしれません。
そんな私が”美味しい”を探して作ったジャムやマーマレード。
是非食べてみて下さい。
(夏みかんマーマレード、美味しいを探し中) (手前:夏みかんマーマレード、奥:ネーブルオレンジジャム)
(瓶詰めの前には煮沸消毒) (瓶詰の脱気は蒸し器で少しずつ)
(瓶に詰めたら完成! パッケージはなるべくシンプルに、シールなどは貼りません!)