旅の報告・小麦編 ~小麦農家さんを訪ねて~

1日目の大イベント、上富良野で小麦を作っている農家さん「興農社さん」を尋ねました。
こちらの会社は「はるゆたか」「きたほなみ」を主に作っていて、
自社ブランドでCAMIFLAGというブランド名で小麦加工商品も色々作っているという事です。
私が興農社さんを知ったきっかけはinstagram。
なんとなく見ていて、北海道の広い小麦畑の素敵な写真に魅了されて気が付いたらフォローボタンをぽちっとしてた訳ですよ。
小麦畑のまぁ~広大で雄大で美しい写真がいっぱい!
ずっと勝手に小麦畑の写真を楽しませて頂いていたのですが、
今回の北海道旅行が決まって、ぜひこの景色を実際に見てみたい!
という事で畑を見学させてほしいと無理言ってお願いした次第なのです。
作業で忙しい時期にもかかわらずお願いを快諾しいただき畑を案内していただきました。
「小麦の収穫は8月に終わっちゃって、今は秋播きの畑の準備で何もないですよ」
とは言われましたが…
いやいや、何もなくても小麦を作っているその地に行って空気を感じられればそれで満足なんですよ。
約束の時間に伺うと、案内をお願いしていた佐々木さんが超ど迫力のトラクターでやってきました。
私のイマイチな写真ではすごさが伝わらなくて残念。
後輪のタイヤは私の背丈ほどの大きさの迫力トラクターなんですよ。
そんなど迫力のトラクターがふと振り返ったら大きな音を立てて自分の脇を通り抜けるのだから、
その驚きは言葉では上手く表現きませんね。
あまりの迫力にあっとうされて写真を撮る事も忘れてしまったくらい。
この写真は後で停車したところを撮ったもの、そりゃあ迫力は伝わらないよね。
トラクターでの登場に圧倒されつつ簡単に自己紹介をして早速案内してもらいました。
まずはトラクターなどの農機械の倉庫を見せてもらいました。
機械の大きさもすごいのですが、広い畑を無駄なく作業できるようにGPSをつけてコンピューターで自動運転出来たりもするそうです。
すごいなぁ~、ハイテクだなぁ~。
さっきのトラクターよりも、もっと大きな収穫用の農機械が!!!
なんじゃこりゃ~!
建物?と言ってもいいくらい大きいんですけど~!
前方の運転席はこんな感じ。サイズ感分かりますか?
「運転席に座っていいよ」といって頂いたので遠慮なく。
「うほ~、高くて気持ちいい~!」
大きい機会の運転席に座って、自分まで大きくて強くなったような気がしちゃう。
とにかく気分が良いのです。
「私、これを運転させてくれるアトラクションがあったら、お金払っても乗りたい!」
ちょっとしたアトラクション気分でテンションが上がっちゃいました。
テンションMAXになった所で本命の小麦の畑を案内してもらいました。
興農社さんは、小麦だけはなく他の作物も作っています。
じゃがいも、大豆、ビート、かぼちゃ、etc.
小麦畑に車で連れて行っていただきながら他の畑も見させていただきました。
それにしても上富良野の土地はほとんど傾斜地。
どこの畑も丘になっていてそれが遠くへと連なっている。
本当にずっと見ていても見飽きない美しい景色です。
まあその傾斜がある事で農家さんは大変な苦労をしているのですけどね。
(丘が連なっている写真はあまり撮れてなかった…)
そして小麦畑。
伺った9月上旬は秋播きの小麦を播く準備のため畑を耕している時期なのだそう。
だから畑はなぁ~んにも無い状態。
でもおかげで小麦の畑の土を見れて良かった。
北海道で作っている小麦には、春播きと秋播きがあるそうです。
それを聞いて私は南国でコメを二毛作でつくる感じかな?なんて勝手に思っていました。
でもここは北海道。
冬は雪で覆われてしまうのに二毛作なんて出来る訳ないじゃん。
詳しく話を聞いたら、秋播きは秋に種をまいて芽が出て苗が小さいうちに雪に覆われてそのまま越冬するのだそう。
春になって雪が解けてさらに成長して夏に収穫する。
じゃあ春播きは?というと、
春に種を播いて、短期間で成長させて同じく夏に収穫する。
「えええー、秋に播いたのも春に播いたのも収穫は同じ時期なのーーー!」
本当にびっくりです。
秋播きは長い時間をかけて育てて手間暇かけている。
春播きは短い期間で育てないといけないから短い時間でたくさん手間をかけてあげないと育たない。
はぁ~どちらも大変な手間がかかっているんだなあ。
これではどっちがいいとかは言えないなぁ。
どっちも楽しみたい!
耕した小麦畑の土。
「え、これが畑の土?」
と言いたくなるくらい荒れ地で土もゴロゴロな状態。
うちで作っている畑の土とはえらい違いだなあ。
小麦はけっこう強いらしく、こんな土でもちゃんと育つらしい。
へぇ~、小麦ってすごいんだなぁ
畑を堪能した後は、製品についての話を聞かせていただきました。
CAMIFLAGさんでは、小麦粉以外にも色々加工品を作っています。
パスタやうどん、ラーメン、一番盲点だったのは麦茶。
「おおお、確かに麦茶は麦から作るんだな」
一般的な麦茶は大麦で殻ごと炒ってあるものだけど、CAMIFLAGさんのは小麦で殻をむいて中身だけを炒ったものなんだそう。
「へぇ~、そういえば普通の麦茶とは見た目が全然違う!」
こちらの麦茶、お土産に少しいただいちゃいました。
麦茶については後日談としてまた別の日記で報告しますね。
たっぷり案内していただき、写真も色々撮らせていただき、
お暇する前に興農社のお母さんと少しお話をさせていただきました。
「この土地、いい場所でしょ。」
「晴れてる日にはいつも向こうに十勝岳連峰が見えるのよ。」
「冬は雪が大変だったりするけど、私はここで暮らせて本当に幸せ。」
と話すお母さんに私はうなずくばかりでした。
こんなに素敵な人たちが作っている小麦。
大切に作って、食べる人に伝えないと!
と強く思う訪問になりました。
とっても充実してた小麦農家さん訪問。
興農社さんに改めて感謝感謝です。
2日目、お砂糖の日に続く…