あんずをたくさん頂きました。
先週の事。
知り合いの農家さんから
「あんず」使いますか?
の問いかけに、
「はい、使います!欲しいです!」
と即答。
翌日あんずが大量に送られてきました。
こちらでは(神奈川)あんずはなかなか出回らない果物で、
手に入ったらあんずビスコッティの撮影をしようと思っていたので願ってもいない申し出でした。
撮影用と、自分用にジャムでも作って・・・
なんて思っていたのだけど、あまりの量に慌ててあんず加工計画をたてました。
あんずは熟してから痛むのが早いのです。
だからきっと一般にはあまり流通していないんだろうな。
工房に届いた時にはすでに完熟状態。
丁寧に梱包していても配送時の振れのせいでちょっと傷み始めているのもありました。
これはほんの一部。
まだ固いのと、程よく柔らかいのと、当たって傷み始めているのと、選別作業。
「ニコニコット」という在来品種と海外原産をかけ合わせてできた新しい品種のあんずだそうです。
ネーミングは「アプリコット」にかかっているのでしょうね。
ニコニコあんず、かわいらしい名前です。
撮影用にはまだ硬くて見栄えの良いものを取っておいて、
柔らかすぎるものはジャムに、
程よく硬さのものは乾燥器にかけてドライアプリコットに挑戦してみました。
な~んて、切って乾燥器に並べるだけです。
家庭用の乾燥器ではあまり一度にたくさんは乗せられず、様子を見ながら乾燥させていきました。
1日から1日半くらいで何とか水分が抜けてドライアプリコットの完成です。
4つ割りよりも半割りの方があんずに程よいしっとり感が残っていい感じだったかな。
そして、このドライアプリコットを使ってビスコッティを焼きました。
あんずの風味がしっかり出ていて、思った以上に良い味でした。
但しあんずは焼くと焦げやすく、今回作ったビスコッティだとあんずの黒く焦げた部分がちょっと気になってしまう感じでした。
味は美味しいから何とか工夫をしてもっといい感じにできるんじゃないかなぁ。
もうちょっとあれこれ挑戦してみます。
ジャムも作りましたよ。
自分用にと思っていたけれど、けっこうたくさん出来たから販売できそうです。
おいしいアンズジャムが出来たから冬にはこれでフィナンシェを焼くかな。
え、なぜフィナンシェ?って思った方、
うちのフィナンシェにはあんずジャムが欠かせない材料なんですよ。
そう思うと今から冬が楽しみですね。
思いがけずあんずをたくさんいただいて、急にバタバタと賑やかに仕込みをすることになりました。
今の季節は業務に余裕があるのでこんな突然の仕込み作業も楽しくこなせました。
うちの庭や畑で育てている果樹は、基本的にはほったらかし。
なんとなく剪定をして、たまに肥料をあげて、たまに消毒をして、
実がならなかったとしてもそれほど困るわけでもない。
気まぐれにほったらかしに育てて、運が良ければ収穫にありつけるといった感じです。
だからやっぱり農家さんが大切に育てた果実はとてもきれいでおいしい。
それだけ時間と手間と愛情(?)をかけて育ててくれているんだな。
いただいたあんずは無駄なく全部加工して使わせていただきます。
感謝、感謝です。