ピーナッツ戸袋事件
何かと忙しかった10月。
最近の毎年行事になっていますが、忙しい合間をぬってピーナッツの収穫をしました。
今年ピーナッツの収穫を手伝ってくれたのは、スタッフのEさん。
ここ数年は10月に雨が降ることが多くて、収穫の日程を決めるのも一苦労。
なかなかカラッと晴れる日がなくて、雨の合間の曇りの日に収穫作業をしたので畑の土はずっしり重く、ピーナッツを掘り起こすのはいやはや大変なんですよ。
掘り起こしたピーナッツは泥だらけ。
この後には泥を落とすためにしっかり水洗い。
これがまた長時間座っての水仕事で大変な作業なんですよ。
きれいに洗ったピーナッツは、ザルに広げて天日で乾燥させます。
とは言っても、10月は雨ばかりでなかなか乾かず…
うっかりするとカビが生えてしまうこともしばしば。
大雨や台風、異常気象は農作業の大敵ですね。
本当に農家さんの苦労が身に沁みます。
じめじめとした10月を無事に乗り切り、中までしっかり乾燥したので
そろそろ家の中に取り込もうか、という時に事件は起きました。
ある朝、工房に出勤して雨戸を開けようとしたら、
雨戸が戸袋に入らない。
ギューギュー、力ずくで押しても入らない。
んんん?なんでだろう?
そこで、雨戸をもう一度引き出し、ふと戸袋の奥を覗いてみると…
なんと、戸袋の奥にピーナッツが貯め込まれているではないですか!!!
所々かじった跡はあるものの、ほとんどが中味ごと残されていました。
こ、これは、ねずみちゃんが冬支度のために一生懸命隠したに違いない!
週末の間、雨戸を閉めっぱなしにしていて月曜の朝に雨戸を開けたので、
おそらくねずみちゃんは週末にせっせとピーナッツを運んだのでしょうね。
しかもピーナッツは軒下から吊るったカゴの中にあったので容易にはたどり着けないはず。
1匹でこなせる仕事じゃない。
ねずみの家族だったのかな?
せっかく運び込んだピーナッツだろうけど、こちらにとっては迷惑な話。
戸袋の奥に置かれたピーナッツは全て撤去。
外に干していたピーナッツも全部工房の中にしまい事なきを得ました。
さて、このピーナッツ。
来年1月からの季節限定『ピーナッツバタービスコッティ』に使います。
収穫、洗い、天日干し、まで無事に終わったけど、
作業はまだまだ続きます。
これから軽くローストして殻を剥きます。
市販の商品のようにサイズもそろっていないし、出来の良しあしもあるから
殻剥き作業は結構時間のかかる仕事。
12月中に少しずつ少しずつ進めていきます。
そして1月になったら、仕上げローストしてフードカッターをかけて
やっとピーナッツバターになります。
春の種まきから数えると本当に手間のかかる仕事。
本当に本当に大変です。
でも手間をかけたおいしさは何物にも代えがたいから、
毎年大変だと言いながら頑張ってます。
是非たくさんの方に味わっていただきたいです。
来年の1月をお楽しみに!