おかげ様で最近はお店も軌道に乗ってきて、毎日ビスコッティをたくさん焼く日々で充実しています。

 

もちろんビスコッティは私にとって特別なお菓子で、好きなお菓子でもあるのだけど、

楽しんで作っているというのとはちょっと違う。

どうしたらもっと均一に焼けるのか？

どうしたらもっと食感が良くなるのか？

どうしたら効率よく作業ができるのか？

などなど、仕事としての達成感やお客様の要望にいかに応えるかという事に重視しているので、

自分の気持ちは主役ではない。

 

だからたまには私自身が好きなものを無性に作りたくなるのです。

 

市販のお菓子でも、お店で食べて気に入ったお菓子でも、作れそうなら自分で作る事がよくあります。

だって自分で作った方がより自分好みに仕上げられるし、たくさん作れば好きなだけ食べられる。

好きなお菓子を自分で作るのは良いことづくめだ！

 

好きなお菓子は色々あるけれど、簡単に作れるものもあれば容易に作れないものもある。

容易に作れないものは作るためにエネルギーが必要なので、何か理由やきっかけが必要だったりする。

 

実は1年位前から

「あ～、レーズンサンド食べたいな～」

と思っていました。

お店で買えば美味しいレーズンサンドは食べられるんだけど、

そうじゃなくて自分で作ったレーズンサンドが無性に食べたかったんです。

 

でも、レーズンサンドは手間がかかって容易には作れないお菓子。

日々の忙しさでレーズンサンドを作るエネルギーはとても持てないまま1年たってしまいました。

だから15周年の時だったらなんとか理由を付けて作ってやろう！

という事で今回『レーズンバターサンド』を作る事になりました。

 

私の作るレーズンバターサンドは、

まずレーズンが大粒です。

今回はチリ産のレーズンを使っていますが、ラム酒に漬け込んだレーズンはぷっくり膨らんで

噛むと中から果汁が出てきて、まるでフレッシュのぶどう？(言い過ぎ！)という感じの食感なんです。

 

バタークリームは、明治発酵バターと日高バターを合わせていて、

コクがあって濃厚、かつ軽い口当たりになるように作っています。

 

サブレは、よつ葉無塩バターと、北海道産小麦粉、アーモンドパウダーを入れた、シンプルな味です。

解凍後すぐに食べるとサクサク感があって、3～4日おいて馴染ませたらしっとりとした食感が楽しめます。

 

こんな感じで作っています。

個人的にはレーズン以外はシンプルな配合で作っているからそんなに特別な事はないと思っているんですけど、

自分でもなぜか自分が作ったレーズンサンドが無性に食べたくなるんですよね～。

 

そんな私が大好きなレーズンサンド。

今回15周年の感謝企画の一環で販売する事にしました。

ビスコッティの合間をぬって作るので正直そんなにたくさんは作れないと思います。

でも良かったら私の好きなお菓子『レーズンバターサンド』食べてみてください。

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このリンクから商品ページにアクセスできます。

サブレ焼きあがりました。表面には卵を塗ってあります。

以前はアーモンドスライスをのせていましたが割れやすいし味の要素として必要ないのでやめました。

裏返して並べて、これからクリームを絞ります。

バタークリームはシンプルにバターとイタリアンメレンゲのみ。

下側はバタークリーム多めに絞ります。

ラムレーズンを並べる作業は、なんと！箸で一粒ずつのせています。

大粒レーズンなのでボリューム感がすごい！

上側にはバタークリーム半分量。でもそれでちょうどいい感じになるのだ。

サブレを上からのせてサンドで出来上がり。