バター不足ですよ(Anchorの思い出)
皆さん、実は今バター不足なのをご存じですか?
一般用のバターはそれなりに市場に出回っている様なので感じないかもしれませんが、業務用のバターは在庫が少ないからと購入制限を設けられていて必要な量を確保するのが困難になってきています。
ビスコッティを作るのには基本的にはバターは使っていないので大きな問題はありません。使っているのは「PICCOLO PIACELE (塩バタービスコッティ)」くらいかな?
が、たま~に焼くその他のお菓子にバターを使っている事もあり今回のバター不足でも仕入れにちょっとした苦労を強いられています。
いつもは大抵北海道産の「四つ葉バター」を使っています。
今は数量をたくさん買えないので、明治バターとか、日高バターとか、高千穂バターとか、国産のあちこちのバターを仕入れたりもしています。
若干の味の違いはありますが、材料は生乳のみでどれもとても美味しいので問題なく使っています。
国産バターあれこれを仕入れていたのですが、それでも足りなくて、今回仕方がなく輸入のバターを仕入れる事に決めました。
それが、じゃ~ん、
ニュージーランド産、Anchor社の「グラスフェッドバター」
しかも5㎏とかって、デカすぎだろう!!!
四つ葉バターと比べたら桁違い!
こちらも同じく生乳のみで作られたバターなのですが、味がだいぶ違います。
というのも「グラスフェッド」といって牧草のみを食べて育った牛から採れる乳で作っているので香りや味わい、乳脂肪の栄養価まで違っていたりします。
日本で見られる一般的なバターに比べて黄色みが強く、ちょっと柔らかめかな?
味も少しサラッとしているでしょうか?お菓子にして焼くと香りが全然違います!
グラスフェッドバターは一般的なバターに比べて体に良いとされる不飽和脂肪酸が多いと言われています。
まあだからと言ってたくさん食べても良いものではないですけどねぇ~。
今後は仕入れ状況によってこの「グラスフェッドバター」を使ったお菓子を作る事もあると思います。
そんなお菓子に当たる事があればきっとラッキーですよ。(*^▽^*)
ニュージーランド産のAnchorのバターというと実は若い頃の思い出があります。
青年海外協力隊に参加して南太平洋のトンガ王国に派遣されていた時。
トンガでバターと言えばこのAnchorのバターでした。
忘れもしないこのロゴマーク。
いつも食べていて「なんだか黄色っぽいバターだなぁ~」と思っていました。
当時は日本の一般的なバターとは違って「グラスフェッドバター」である事になんて気にも留めていませんでした。
栄養士として全く勉強不足でしたね。Σ(゚д゚lll)
そんなイケてなかった若い栄養士だった私が、トンガで活動をしていた健康プロジェクトのイベントのスポンサーがAnchorでした。
健康のために早朝にみんなで歩くイベントです。
その時のイベント用に作ったTシャツを着てゴールした私とスタッフ。
胸にはAnchorのマーク(良く見えないかもしれませんが…)
当時のAnchorのバターと言えば本当に忘れられないとても印象的な事があります。
トンガ人はみんな体が大きくて大食漢。
町のあちこちに小さなスタンドのような商店があるのですが、そこで男性が食パン1斤とバター(ハーフポンド225g)を買って、食パンの中身をほじくり出してそこにバターをまるごと突っ込んでつぶして馴染ませながら食べているという光景を度々目撃しました。
衝撃的過ぎて未だに忘れられません!いったい何キロカロリーになるのでしょうか?しかも一人でペロリと食べちゃうんですよ!全く驚きですよ!
いくら「グラスフェッドバター」は体に良い不飽和脂肪酸が多く含まれていると言っても食べすぎは良くないですよねー!
そんなこんなで、久しぶりにAnchorのバターに出会えて懐かしさでいっぱいです。
おまけ写真、トンガでは一応栄養士として活動していたのですよ。
(身体測定をして食事の指導をしている所、右から2番目)